happening&trouble  ハプニング&トラブル



 
1988.10.13 踏んでないのに・・・ 自動でブレーキが!

   現在のB10を買い取りに石川県まで遠征したこの日、ハプニングは起こりました。

   初代オーナーから引き取って、コツコツと手を入れてきた2代目オーナー。
   やむなく手放すことになってボクが買い取ったのですが、10年近く動かしていないという代物。

   エンジンはあっけなくかかり、ガソリンも満タンにして・・・と、ここまでは順調だったのですが、
  走っているうちにブレーキがおかしいことに気づきました。 ペダルを踏むとフロアまで踏み切って
  しまうのです。

   「おかしい!」 すぐさま思いついたのはラインに気泡が入っているのだろうということでした。
   クルマ屋さんに寄って空気抜きをしてもらいましたが、依然として動作がおかしいのです。
   ペダルを踏むと一旦フロアまで踏み切り、ドラムがガタガタと異音を発するのです。
   それでも何回か踏むとまともに踏めるようになる・・・ そんな繰り返しでした。

   一応ブレーキが効くには効きましたので、京都に帰ることになりました。(←!!)
   仮ナンバーを付け、北陸自動車道を時速80Kmペースで走っていたそのとき・・・

   ガッガッガッ という音ともに振動が車内に響き渡り・・・  「!?!?」
   もうパニックです。踏んでもいないのに作動したのです・・・ 効きはしませんでしたが。
   忘れもしません。木之本町(滋賀県北部)あたりのときです。

   まだまだ京都まで距離があります。
   そこからはもう恐怖でした。名神はクルマやトラックが多く、しかもビュンビュンと飛ばしています。
  そのなかで、ただひたすらペースを守り、ブレーキに気を取られながら走る・・・


   やっと京都東インターチェンジに着いたのですが、そこからが恐怖の本番でした。
   さらにブレーキが効かないのです!
   踏んだらまずフロアにベタつき、何回か踏んで踏みごたえが出る、それでも間に合わないので
  パーキングブレーキを引く・・・ この繰り返しでした。

   でも、何とか事故にもならず帰還できました。


   後日・・・・・
   ナンバー取得のために整備依頼したクルマ屋さんに寄った際、整備士さんが一言・・・
   『これ、ドラム外したら4輪ともパッドがボロっと落ちたゾ』・・・
   「あの・・・ それで高速のって帰ってきたんですけど」・・・     ・・・『命知らずなやっちゃ』


   そうなんです。ブレーキシューのパッド(ライニング)が劣化
  して、剥がれていたのです。
   走行中に作動したように感じたのは、剥がれかかったパッド
  がドラムと接触していたからなのです。

   B10は長い間置いといたままにするとブレーキが固着する、
  と後になって聞いたことがありましたが、ボクの場合それより
  さらに進行していたのでした。


   走る前にそのことがわかっていたら、乗って帰ることはしてません。
   現地で整備するか、積載車を手配していたでしょう。

   しかし・・・ よくもまぁ無事で帰れたものです(^_^;)

   
1989. 1. 〜 自動レーンチェンジ! 片効きは危険です

   ナンバー取得のための整備を受けたB10。
   ブレーキ系統は、ホイールシリンダ・ライニング(シュー)・マスター・リレーロッド・ホースと、ほぼ
  90%部品交換されました。   しかし・・・  悲劇は続くのであります。

   まずしばらくの間悩まされたのが片効きでした。
   雨の日、ブレーキをかけると自動でレーンチェンジするという現象です。ちょうど1車線分移動
  するのです。
   ですので、このころはブレーキをかけると同時にハンドルにチョコッと力をかけて(!)、レーンの
  移動を阻止するといった運転でした。

   ドラムの当たり調整は日常茶飯事でした。ジャッキアップして、アジャストスクリューを調整する
  のですが、一向に改善しません。 ドラム研磨までしました。
   そのころは毎年車検でしたから、その度に起こる現象と対応を告げて見てもらったのですが、
  ダメでした。


  賢明な方はもうおわかりでしょう。
  原因は、ブレーキシリンダー・ダストカバーのほんの
 わずかな破れだったのです。
  そこからブレーキフルードが漏れてドラムに付着、
  雨の日にしみ込んだ水と反応してシューが滑っていた
  のでした。



   しかしそれからも、直しては別のところが壊れるといったことを繰り返して、やっとまともに踏める
  ようになったのは1997年(←8年後!)だったのです。

   そのため、悲劇がまた起こるのでした。

      
1993. 2.28 レバーを引くと 抜けました−パーキングブレーキ

   これもまさかビックリの事件でした。
   駐車場に戻ってきて、いつものようにパーキングブレーキのレバーを引いたら・・・


  ボンッ!という音ともにレバーが保持できなくなり、スカスカ
 状態になったのです。
  レバーを引いたときにカチカチと鳴るラチェット部分が破損
 したのでした。

  まあ、これは駐車するときに不便なだけで、走行中には
 支障がありません。
  ギアをローまたはバックに入れておけば、ブレーキ代わり
 になりますので。


   トラブル続きの頃でしたので、ビックリしつつも冷静に対処したものです。

1993. 8.15 クルッと回って・・・ ゴッツンこ!−スピン事件

   この日、天気は曇り時々雨。
   キャンプに行こう♪ と、みんなで出かけた際に起きた、語り継がれた珍事件です。


   現場は滋賀県の某所。
   雨がぱらつき、いつものようにブレーキの効きが悪くなってきました。
   踏んでもしばらくの間滑るのです。

   車間距離を長めにとって対処していたのですが、さらに効きが悪くなってきました。
   右〜左カーブと続く緩やかな下り坂で、悲劇は起こりました。


   ブレーキを踏む→効かない→さらに踏む→変わりない
   このような状態ですので、見るみるうちに前車に近づいていきます。
  「ヤバイなぁ」「ぶつかるかも・・・」「修理代が大変だ・・・」 などと考えながらも、けっこう冷静に
  ブレーキを踏んでいたそのとき・・・


   クルッと回りました! ホントにクルッと。 目の前の光景がすぅ〜と流れて・・・
   何が起こったのかよくわからんまま、「前のクルマに当たらんですんだ・・・」と安心したのも
  つかの間、左脇の崖に右前角が激突したのでした。

   左に約100度ほど回ったようでした。
   ブレーキが急激に効いたらしく、ホイールがロックして、雨+黄色いセンターラインでモロに
  滑ったのです。

   スピンすることなど予想もしていませんでしたし、過去に経験もないので、カウンターステアを
  当てることなど思いもつかなかったのです。


   何が起こったかわからず、ビックリする助手席の某クンを横にして、「ぶつかったみたいや」と
  冷静に答えるボク。
   前車に当たらなかったことで安心しきっていたボクは、崖に激突したにもかかわらず、なぜか
  妙に落ち着いていました。

   でも、当然周りの連中はビックリです。すぐに駆けつけてくれました。ただし笑顔で・・・
   そうなんです。 『あっ、やりよった』ということと、あまりに見事な回り方だったらしく、その光景
  が相当おかしかったそうなんです。

   クルマはフェンダーとバンパーが曲がり、右前ホイールが側溝にハマっていました。
   みんなで持ち上げてもらいながら脱出はしたものの、ホイールとフェンダーが当たってハンドル
  が切れません。
   なぜか誰かが持ち合わせていたハンマーでフェンダーを叩いて応急修理し、現地へと向かい
  ました・・・

   後ろについていた者の話によると、ホント見事な回り方だったようです。まるでダンスを踊るか
  のように。 以後数年間語り継がれました。「おもろい(危険な)クルマだ」と。


 事故翌日の写真 右フェンダーが凹みまくりです

   当時もうすでにフェンダーパネルの入手
  は絶望的でしたので、叩いて直してもらい
  ました。 修理代がかかったことは容易に
  察することができると思います。

   この事件のおかげで、多少の積雪時
  にノーチェーンでスリップしながらも走れ
  る自信がつきました(危ない)。

   でも当然、調子の悪いブレーキを改善
  することに注意を向けたことはいうまでも
  ありません。



   こんなことを繰り返すわけにはいきませんから・・・

2006. 6. 4 甘い香り?! ブレーキの引きずり

   "Street Car Nationals GO! SUZUKA"に行くため、
  前日から出発して現地に向かっていたこの日。
   時間調整&集合としていた御在所サービスエリア
  で起こりました。

   サービスエリアに到着し、バックで駐車スペースに
  クルマを駐めようとしたら、なにやら甘い香りが・・・

   「イイにおいやなぁ」と思ったのもつかの間。クルマを降りて、「これ有機溶剤のような・・・」。
   そのような類のにおいとなれば、ガソリン漏れも考えられます。引火すれば大惨事です。
  昨年にフュエルキャップからのジャジャ漏れを経験してますから、にわかに緊張しました。

   しかし幸いガソリンではなく、においの元は右後ろのホイールからと判明しました。キャップに
  触れないくらい過熱していたのです。


 矢印のところを回して調整を
 するのですが・・・

 このスクリューです
   早速調整にかかります。
   ドラムブレーキのアジャストスクリューを
  回して、シュー(ライニング)の当たり具合
  を調整したらイイのです。

   しかし時間は深夜。暗くてスクリューが
  見えにくいし、少々のジャッキアップでは
  手が届きにくいし、おまけにドラムが冷め
  きれておらずヤケドをするし散々でした。

   なぜ引きずったのか?
   実は詳細な原因は不明なんです。御在所に来る前に大垣の仲間のお店に寄ったのですが、
  その際には何も問題がありませんでした。

   と、なると・・・・・
   考えられるのはサイドブレーキの解除不足となります。 全くドジな話でした。