happening&trouble  ハプニング&トラブル



 
1990.12.18 ボンッ!の一音 シフトチェンジできない!

   ブレーキに悩まされていたこのころ、クラッチにも裏切られてしまいました。
   この日、以前に勤めていた自転車屋に寄ろうと、国道から脇道に入った狭い道路のところで
  起こりました。

   いつものようにクラッチを踏んで・・・  ボンッ! 「!?」  とたんにペダルはスカスカです。

   「ワイヤーが切れた!」 瞬間そう思いました。 もうどうしようにもありません。
   後で諸先輩方から『クラッチなしでも回転合わせれば、ギヤ入るで』といわれましたが、そんな
  テクを持ってません。
   みるみるうちに速度は落ちてきます。
   運の悪いことに後ろからクルマが来てましたので、とりあえず譲って止まりました。

   「さあ、どうしよう・・・」
   修理するにしても、知識も道具もなし。ここにいたら邪魔になるし・・・

   「とりあえずお店の駐車場まで持って行こう」
   B10は軽いので、ボク一人でも難なく押すことはできます。
   トボトボと100mほど押しました。 でも、さすがに疲れてきたのと、お店は国道沿いで交通量
  が多いので一人では危険すぎます。
   邪魔にならないところに止めて、お店に救援を求めに行きました。

   店長さんに来てもらい、押してもらって、ボクは運転席で操作して(←結構なご身分)、一気に
  駐車場へ・・・

   結局、クルマ屋さんに連絡して引き取りに来てもらうことにしました。

   そのときの会話・・・
   『・・・牽引するから、周りのクルマの動きに注意して・・・』 『追突せんようにナ・・・』
   『じゃぁ、ハザードつけて』・・・  「あの・・・」  『あっ! これハザードなかったなぁ』・・・

   ブレーキだけでなく、クラッチにまで壊れられた上に、現行車のようにハザードがない事実を
  突きつけられて・・・ もうむちゃくちゃショックでした。


   この頃はもう旧車ブームは始まっていたでしょうか?  記憶では、まだ嫌がらせを受けていた
  と思います。
   別にトロトロと走っている訳ではないのに不必要なあおりを受けたり、強引な割り込みされたり
  ・・・『ボロいクルマで走るな』と言わんばかりです。
   ですので牽引されようものなら、『それ見たことか!』と思われるのは必至です。

   このときに決意しました。 路上でトラブルを起こさないようにすること、たとえトラブルが起きても、
  牽引されることのないよう対処できるようにすること、です。
   とはいっても、JAFさんに3回お世話になってるのですけどネ・・・

   さて修理のほうは、写真を見て頂くとおわかりのように、ダッシュパネルのクラッチワイヤー取付
  部がつけ直されていました。
   おそらく腐食と、何度も繰り返されるクラッチ操作の応力集中で抜けてしまったようです。


 すぐ横にブレーキが・・・

 オリジナルの状態
 

 板を溶接してリベットで固定 
   ワイヤーは切れていなかったのです。
   CLUBの仲間にも同じように修理した方が
  おられますので、どうやらこの部分は鬼門の
  ようです。

   それにしても・・・
   そのすぐ横にブレーキマスターシリンダが
  あるんですが、そっちは大丈夫なんかな? 
2006.4.5 錆びたかな? ベアリングでした

   この年は"車検"の年。 鈑金修理だ、部品納入待ちだで徐々に遅れて、4月期限になったの
  ですが、23日の岡山イベントに参加したかったので、1ヶ月前に入庫しました。

   ブレーキから異音が出始めていましたので、そこを事前にも診てもらい、シューとシリンダーの
  交換、そしてドラムの再研磨をしてもらいました。

   さぁ、これで異音もなく快適に走られると思っていたのですが・・・


   車検が上がってからは、必ず"アラだし"試走をします。
   クルマ屋さんには申し訳ないのですが、点検・調整後にたびたび何かが起こっていたのです。
  しかし今回はその時(4月1日)には何も起こりませんでした。

   5日・・・、いつものようにクラッチを切ってシフトチェンジしようとしたら、変な音がしています。
   "グゥオ〜ン"、"ギィ〜"、"ゴッゴッ"  ・・・「何じゃっ?!」
   クラッチを切り直してみると収まります。ブレーキでないことは確かです。エンジンが暖まってくる
  と収まる感じがしました。 なので頻繁でもないのです。

   その後は何事もなかったように静かになりましたので、そのままイベントに参加したのですが、
  そこで再発!! 突如として"グゥオ〜ン"です。

   「こりゃ、アカん」 京都に帰ってきて、早速クルマ屋さんに行きました。で、クルマ屋さんに聞くと、
  車検時にも少し発生していたとか・・・
   『クラッチのレリーズベアリングかな?』ということで、部品が入荷次第交換ということにしました。


   ところがです。いざミッション(クラッチ部分)を分解してみた
  ら、全然問題ないというか"これだっ!"というような不具合
  が見あたらなかったそうです。

   『クラッチのことやけど・・・』『何ともないんや・・・』
   「何ともない?!」

   ただ、もう一カ所のベアリング部分にクラッチの削りカスが
  ついていたらしく、それが原因かも?、ということでそれを
  除去、グリスアップ&ベアリングの交換となりました。

 これは別のミッション
 矢印あたりが汚れていたみたいです

   引き取って、あちこち走ってみたら・・・ 全く何事もなかったように静かになりました。
   ふぅ〜、奥深いというか、ケッタイなというか・・・