happening&trouble  ハプニング&トラブル



 
1988.10.13〜1993.12.28 2サイクルと違う! 白煙をあげて・・・

   ハプニング&トラブル−冷却系でも触れましたが、エンジンオーバーホールをするまでのこの間、
  ものすごい状態でした。

   信号待ちでのアイドリング時にも、スタートした際にもマフラーから白煙がブヮ〜と出るのです。
  いわゆるオイル下がりとオイル上がりでした。

   後続のクルマは気の毒でした。
   普通に車間を詰めて信号待ちされているのですが、必ずと言ってイイほどみなさんスタート時に
  離れられました。
   ちょうどイカやタコが敵から逃げるときに墨を吐くのと同じように、思いっきり白煙を浴びせている
  のですから。
   まぁもっとも、不必要なあおり運転をする輩を引き離すのには効果がありましたが。

   しかし、2サイクルエンジンとは違って、オイル量のメーターなぞついていませんので、毎回毎回
  エンジンオイルの点検をして、減っていたら継ぎ足すということを繰り返してました。 1,000km
  走行で1lの消費です。

   当然、エンジンのパワーもありません。
   高速道路で80km/hから100km/hまでなかなか達しないのです。
   急な登り道でもそうです。現在7%を4速で十分余裕を持って走れるのに、当時は3速に落とさ
  ないとムリで、しかも速度も出ませんでした。

   ケミカル剤はいろいろと試しました。
   シリンダーに入れるシール剤やエンジンオイル添加剤などです。でも、全然効果はありません
  でした。 それくらいへたっていたのです。

   5,000km・半年程度で交換するエンジンオイルではありますが、この頃はそんな程度では
  ありません。
   そして、オーバーヒートまで起こすようになったのですから、たまったもんではありませんでした。

   オーバーホールするにしても技術はないし、プロにまかせるにしてもお金がない。
   結局5年もの間、点火系や冷却系のほうは改善しつつ、本丸には手をつけられず、相変わらず
  オイルをつぎ足して、白煙を浴びせて乗っていたのでした。

1993.12.28 オーバーホールしたのに タペット不良

   やっとのことでまとまったお金を用意して、オーバーホールを依頼
  し、完成したこの日。変わったトラブルが発生しました。

   引き取りに行って、帰ろうと走っていたとき・・・
   停車時にアイドリングが安定しないのです。しかもエンストまで
  引き起こす始末です。

   車検も受けましたから、またいつものキャブ調整が狂っているのか

 快調のハズが・・・
  と調整してみましたが改善されません。

   「何でやろ」
   何気なしにエンジンオイルキャップを開けて覗いてみたら、ロッカーアームの動きがチョット変です。
  1番シリンダーのそれの動きがギクシャクしていて、つんのめって止まるのです。

   すぐさまクルマ屋さんに戻りました。

   「何かロッカーアームがおかしいよ」
   今度はカバーも開けて、動きを観察しました。やはり1番
  シリンダーの動きが変なのです。
   オーバーホールをした内燃機屋さんに来てもらい、調べて
  もらったら、あろうことかロッカーアームとシャフトとの間に
  異物が挟まり、動きが渋っていたのでした。
   なぜ挟まったのかまったくわかりません。

   シャフトを外し、サンドペーパーで磨いて(!)、組み直したら何事もなかったように動きました。
   以後12年、似たような症状は出ましたがエンジンの不良ではなく、快調に動いています。
   でもホンマあれは何だったのだろう・・・

2005.10.20 かかりません・・・ スターターモーター故障

 オーバーホールされてピカピカ♪

  この日、いつものように エンジンをかけようとしたら
 スターターモーターが動かなくなってしまいました。
  キースイッチをひねると、マグネチックスイッチは”カチッ”
 と作動するんですが、モーターが回らないのです。
  何度目かで一旦エンジンがかかり、車庫から出したのです
 が、そこでストップ。 そして二度とかからなくなってしまい
 ました。
  実は18日にも前兆がありました。
  このときは3回目ぐらいでかかり、その後は何も問題なかったのですが、どうやら壊れかかって
 いたようです。30数年もの間働いてきたわけですから、仕方ないといえばそうなんですが、まさか
 このような結末になるとは思いませんでした。

  面する道路と車庫とは数cmですが高低差があります。そこにクルマを出してしまっていたので、
 エンジンをかけ直して車庫に戻したかったのですが・・・

  何回もトライしてたら、とうとうバッテリーが上がってしまいました。
  スターター機能のあるバッテリー充電器を接続してトライしましたが、これもダメでした。
 こうなったらクルマを押して車庫に戻すしかありません。 しかし、これが予想以上に大変なこと
 だったのです。

  重量は備品含めて約700Kgです。現行車と比べればとても軽いので、平坦なところでは難なく
 進めらます。しかし、ほんのわずかな段差と登りがチョットやそっとでは超えられないのです。
 押して進んでも戻ってきてしまうのです。
  車止めをホイールのそばに置いて、少し押しては車止めをセット・・・を延々繰り返して約1時間
 もかかって車庫に戻しました。

  自宅前だったことが不幸中の幸いだったのかも知れません。
  出先の路上ですとこんな悠長なことができませんし、周りに迷惑な話ですから。

  さてバラして修理するか、それとも同等品や後継機種の代用品に交換するか、です。

  とりあえずクルマ屋さんに寄って相談しました。
  ・・・『マグネチックスイッチの接触不良も考えられるから、叩いてみて』  「エ゛?!」
  戻って、お言葉通り実践しましたがダメでした。相変わらず、カチッというだけです。っていうか、
 それで直ったらビックリもんですよネ? (後日、整備士の友人もその対処方法を話してました!)

  結局クルマ屋さんに同行してもらい、”押しガケ”ならぬ”引きガケ”でエンジンを始動、エンスト
 しないよう細心の注意をかけながら自力走行で搬入となりました。

 バッテリーマイナスから
  エンジンへのアースケーブル追加

 スターターモーターへの太い配線

  スターターモーター周辺は結構隙間があるのですが、簡単には外せないそうです。
  クルマを持ち上げ、エンジンも少し持ち上げた上で、何とか取り外せたそうです。

  後継車種のを流用できるかと思っていましたが、サイズ等々で無理との事でした。A10エンジン
 にはそれ用しか取り付けられないそうです。

  修理が完成し引き取りに見に行ったら、配線が太いケーブルで強化されてました。
  キースイッチをひねってみると、キュルキュルという擦れるような甲高い音が少し滑らかになり、
 ごく短時間のクランキングではシュルシュルという音だけになっていました。トルクも復活したのか、
 短時間で始動できるようになりました。

  今回、エンジンがかからないということがどんなに大変か身に染みました。
  エンジンをオーバーホールしたときに一緒にやっておくべきでした・・・